花に秘められたお話し

秋のお話し

食欲の秋、運動の秋、別れの秋など過ごしやすいだけではなく、様々な出来事がおこる季節でもありますよね。そんな秋に咲く花にまつわる物語を花言葉と共に紹介していきましょう。物語を読むことで、その花につけられている花言葉の意味が、きっと納得できるでしょう。それではさっそく秋のお話しをはじめたいとおもいます。

薔薇

薔薇
花言葉 : 愛情・恋・美

華やかな薔薇は花束にする花の定番ですが、中世のヨーロッパでは、その美しさや香りから、『人々を惑わす花』として、教会によってタブーとされていました。現在では数多くの品種や色があり、人々に愛される花になっています。

大神ゼウスの命令で、愛の女神アフロディーテは鍛治の神ヘバイストスと結婚していました。ゼウスの妻、ヘラが生んだ子でもあり、足が不自由でヘバイストスは神の中でも一番醜い姿をしていました。いつしか女神アフロディーテは夫であるヘバイストスを拒むようになり、軍神アレスに心をひかれます。そしてその許されない恋は、我が子エロスが知ってしまうことになります。

女神アフロディーテは夫ヘバイストスに知られるのを恐れ、沈黙の神に頼み込んでエロスの口を封じてしまいます。 このとき、女神アフロディーテがお礼として沈黙の神に贈ったのが、真っ赤な薔薇だったと言われています。

サフラン

サフラン
花言葉 : 陽気・喜び

サフランはアヤメ科の植物で、その雌蕊は乾燥させたものは香辛料として使われています。独特の芳香を持ち、水に溶かすと鮮やかな黄色い色になります。古代ギリシャではサフランの黄色はとても貴重なものとされ、王族だけが使うことをゆるされるというロイヤルカラーでもありました。

秋の終わり、花の女神クローリスが湖畔に1人佇んで、色々な花を張るから夏にかけて咲かせてきたことを思い出していました。そこに牧場で働くニンフがやってきて、野原の草が枯れてしまい、飼っている羊達が悲しんでいるという話を訴えました。あまりの熱心さにクローリスは心を動かされ、秋の終わりにサフランという花を咲かせました。 こうした出来事から、季節の最後にサフランが咲くと言われているのです。

リンドウ

リンドウ
花言葉 : 悲しみに寄り添う・的確・強い正義感

リンドウは、秋のよく晴れた日にだけ花を咲かせます。漢字で竜胆と書き、苦味健胃作用があり、漢方薬の原料としても使われています。

昔、日光の山奥で、修行者の役小角(えんのおづぬ)という者が、リンドウの根が病気に効くことを発見したと言い伝えられています。 ある日、役小角が山道を歩いていると1匹のウサギが現れて、雪の中からリンドウを掘り出して舐めていました。ウサギに何をしているのかと問うと、主人が病気になってしまったので、リンドウをさがしていると答えて走り去ってしまいました。

役小角はリンドウの根を持ち帰り、試しに病人に飲ませてみたところ、病気にとてもよく効きました。『これはきっと二荒神のお告げに違いない』と役小角は確信しました。こうしてリンドウの根が病気に効くとされ、日光では霊草として貴重な存在になったのです。

彼岸花

彼岸花
花言葉 : 悲しい思い出・再会を楽しみに・思うはあなた一人

彼岸花はリコリスや曼珠沙華とも呼ばれますが、その他にも地獄花、幽霊花、剃刀花、狐花、捨子花、はっかけばばぁなどと、たくさんの異名を持ちます。

鱗茎にはアルカロイドが含まれていて、誤飲した場合には命に関わる場合がありますが、水に長時間さらすことで解毒が可能で、救飢植物として食用にされた時代もありました。ただし、毒抜きの時間が不十分だと危険なので、絶対に食べてはいけません。

昔から彼岸花には毒があると言われていました。これを食べたあとは『彼岸(あの世)』しかないと言われたことから彼岸花と呼ばれるようになったとも言われています。

ある年、日照りが続いて作物が獲れず、大規模な飢饉に見舞われてしまいました。人々は食べるものがなく、飢えで苦しんでいました。一方、彼岸花は生命力も強く、栄養のない土地でも育つことができ、大きな球根もつきます。

植物の研究をしていた殿様は、蔵にとてもたくさんの彼岸花の球根を持っていました。殿様は、彼岸花を解毒すると食べることを知っていましたので、どんな土地でも育つ彼岸花を植え、飢えで苦しんでいた国民は救われたのです。

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