花に秘められたお話し

夏のお話し

春のお話しに続いて、夏の花にまつわる物語を花言葉と共に紹介しましょう。夏はとにかく暑い季節で乾燥しやすい季節ですよね。そんな環境の中で元気よく花を咲かせてくれます。夏の花の物語を読むと、花言葉がつけられた意味が理解できます。悲しい物語が多いのですが、さっそく夏に咲く花の物語を見てみましょう。

アザミ

アザミ
花言葉 : 権威・独立心・自立・触れないで

アザミの花は、赤紫や紫をしていて、雌蕊や雄蕊が棒のように突き出していて、針山のような花を咲かせます。総苞や葉にはトゲがあり、とても細くて鋭いので、触れるとかなり痛いです。

伝令神ヘルメスとニンフとの間に産まれたシシリアの羊飼いダプニスは、とても愛らしい子供でした。母であるニンフはもちろんのこと、他の神々からもとても愛されていましたが、ダプニスは傲慢で、誰のことも愛することができませんでした。

そんなダプニスに対し、女神アフロディーテの計らいにより、一度はエケナイスを愛したのですが、元々誰も愛することができない傲慢なダプニスは、エケナイスを捨ててしまったのです。女神アフロディーテはとても怒り、彼を許すことが出来ませんでした。制裁として、ダプニスの視力を奪ってしまいます。

目が見えなくなったダプニスは、己の不幸を嘆き悲しみ、その身をアナポス河に投じてしまいます。こんな自分勝手なダプニスでも、ニンフや神々、そして獣や大地までもがダプニスの死をとても悲しみました。大地がその死を惜しみ、アザミの花を贈りました。悲しみの印として、アザミにはトゲがあるのです。

ざくろ

ざくろ
花言葉 : 愚かしさ・円熟した優美

ざくろは花よりも、果実の方が有名です。果実の硬い皮の中には、赤くて透明な無数の粒の果肉があります。真っ赤な花を咲かせます。

その昔、シデーという娘がギリシャにいました。シデーは大好きな母親が天国に旅立ってしまい、悲しみにくれていました。そんなとき、実の父親に関係を迫られ、その魔の手からなんとか逃げ出しましたが、自分のその身をおぞましく思い、悲しみ、遂には母親の墓前で自ら命を絶ってしまいました。

シデーを哀れに思った神様は、その魂をざくろに宿らせ、結果的に彼女の命を奪った父親を鳶に替えてしまいました。だからざくろの枝で、鳶が羽を休めることはないのです。その昔、ギリシャ語でざくろのことをシデーと呼んでいました。

ひまわり

ひまわり
花言葉 : 憧れ・熱愛・輝き・あなたを見つめる

夏の花の代表格とも言えるひまわり。高さも2mくらいに成長し、その大きな黄色い花は、なんだか元気な印象を受けます。ひまわりは、太陽に向ってその向きを変えることからその名がついたと言われていますが、実はこの動き、ひまわりの成長に伴う動きで、花が咲く頃には成長も止まり、太陽の動きに合わせて動くことはなくなるのです。

大洋神オケアノスの娘で、水の精のクリュティエは、太陽神アポロンに恋をしていました。でもその恋は、決して実ることのない、切ない片思いの恋でもありました。クリュティエは叶わない恋に嘆き悲しみ、座り込んで泣いてばかりいました。

東の空から恋しい太陽神アポロンが日輪車に乗って昇ってくるのをひたすら待ち、天の道を翔る姿を毎日目で追いかけていました。そして西の空に太陽神アポロンが沈む頃、再び悲しみの涙が溢れます。切ない気持ちのあまり、とめどなく溢れる涙と夜露しか口にすることができない毎日を過ごしていました。

こんな毎日を送っていたある日、とうとうクリュティエの足は地面に根付いてしまい、花に顔を変えてしまいました。こうして水の精クリュティエはひまわりに姿を変え、今でも太陽神アポロンの姿を追い求め、太陽と共にその顔を動かしているのです。

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