花に秘められたお話し

冬のお話し

冬に咲く花にもそれぞれに物語や言い伝えが秘められています。寒い季節に大地から育つとても強い花ですよね。そこから花言葉が生まれているものもありますので、いくつかピックアップして紹介していきましょう。冬に咲く生命力の強い花にはどんな思いがこめられているのでしょうか。そんな事を考えながらごらんになってください。

ナルキッソス(水仙)

花言葉 : うぬぼれ・自己愛・我欲・自尊

水仙は、冬から春にかけて黄色や白の花を咲かせます。葉の間からつぼみをつけた茎が伸び、つぼみが横を向いて成熟すると、つぼみを覆っていた包を破るようにして花が開きます。ラッパ咲き、カップ咲き、八重咲き、トリアンドロス咲き、スプリットコロナ咲きなど、様々な花の開き方があります。

ナルキッソスは誰も愛することが出来ない美少年でした。その美しい容姿から、様々な相手に言い寄られても、傲慢に跳ね除けて恨みをかっていました。復讐の女神ネメシスは人々のナルキッソスへの恨みの気持ちを聞き入れ、誰も愛することの出来なかったナルキッソスが、自分だけは愛することができるようにしてしまいます。

ナルシッソスある日、水面を覗き込んだナルキッソスは、水鏡に映る自分の姿に恋をしてしまいます。そのまま水の中の美少年から離れることができなくなってしまいます。水に映る美少年がナルキッソスの気持ちに応えてくれるはずもなく、やがて憔悴しきってやせ細って死んでしまいます。そのあとには、水面をのぞきこむように、水仙の花が咲いたのです。 自己愛のことをナルシストと呼ぶのはこの物語から由来しています。

クリスマスローズ

花言葉 : 追憶・私の心を慰めて・私の心を求めて

クリスマスローズはクリスマスの頃に咲く、ヘレボレス・ニゲルだけを指す呼称です。市場ではヘレボレス・オリエンタリスもクリスマスローズとして出回ります。花に見える部分は植物学的に言えば花ではなく、がく片と呼ばれる部分です。本来の花の部分は退化してしまい、蜜管となって目立たなくなってしまっています。白や黄色、緑、ピンク、紫、赤、黒などと、色も豊富で、カップ咲き、剣弁咲き、八重咲きなどがあります。

12月25日のこと。羊飼い達が『救世主がお生まれになった』と馬小屋へと急いでいました。貧しい羊飼いの少女も皆のあとについて馬小屋へ行くと、生まれたばかりですやすやと眠っている赤ちゃんを囲み、皆がお祝いを述べ、美しい贈り物を3人の博士が捧げていました。

少女はなんだか悲しい気持ちになり、そのまま羊のところに戻ってしまいました。すると目の前に天使が現れ『どうして悲しんでいるのか』とたずねました。少女は『とても嬉しいのにお祝いの品が私には何もないの』と答えました。すると天使は手にしていた白ユリを一振りすると、足元一面に、真っ白なクリスマスローズが咲き乱れました。

少女は喜び、クリスマスローズを両手いっぱいに摘み取って、生まれたばかりの小さなキリストに捧げました。すると、それまですやすやと眠っていたキリストが目を覚まし、少女が捧げた真っ白な美しい花に小さな手を差し伸べ、にっこりと微笑んだのです。

松

花言葉 : 不老長寿・慈悲・同情

庭木や盆栽によく使われている松。観賞用だけではなく、木材として利用されたり、樹脂を多く含むので燃料として使ったり、松の実を食用として使ったりします。

ゼウス、ポセイドン、ヘラ、ハデスなどの母、女神レアは羊飼いに想いを寄せていました。ですが羊飼いには恋人がいたのです。女神レアに心が移ることはなく、レアは嫉妬するあまり、羊飼いの姿を松に変えてしまいます。こうすることで気持ちを断ち切るはずであったのに、レアはこの恋を忘れることが出来ませんでした。

自分で姿を変えてしまった羊飼いの松の木の下で、毎日悲しみの涙を流し、嘆く日々を送っていました。 そんな母を哀れんだゼウスが、その姿がいつまでも変わることのないように、松を常緑樹にしてあげました。

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